◇◇◇◇海外ビジネス体験談コラム◇◇◇◇
タイでの辛い思い出
●何年か前のことですが、タイに初めて行ったときの事です。暑いところだと、聞いていましたが、バンコクは兎に角、暑かったのです。 その頃は熱帯気候に慣れていなかった事もあり、日本から到着するや否や、汗のかき続きでした。
●やっと第1日目のビジネスが終って、ホテルへ帰ってシャワーを浴び、さっぱりしてディナーです。 タイはトムヤムクンなどに代表される様に辛い味付けが有名ですが、辛さの中に秘めた独特の香辛料から来る深い味、がおいしさです。
●昼間のビジネスの合間にそのような会話が、あった為でしょうか。現地のビジネスパートナー(タイ人)が『高級レストランは食べ飽きているだろうから、タイらしさを感じる現地のレストランに案内したい』と言って来ました。
●ム、来たな!と思いましたが、好奇心には勝てません。激辛は苦手ですが、タイに来て本場の味を堪能しない手はない、 と自分を瞬間で納得させました。
●連れて行ってもらったのが、如何にもタイの現地の若者や家族連れが沢山行くようなレストランです。 冷房もそれ程効いていませんし、外国人旅行者も見当たりません。
●料理の名前は覚えていませんが、次から次へと、そのレストランの有名な料理が並べられました。ご馳走です(少なくともそう見えました)。
●このレストラン、タイ人用なので、冬の日本から着いた私には冷房が殆ど効いていないように感じられました。 さらに辛い料理ですから、冷たい飲み物が自然とほしくなります。水(もちろんミネラルウォーター)コーラ、ビール等、ドンドン飲みます。
●こちらはそのディナーのゲストです。ホストに恥を欠かせない為にも、出てくる料理を、辛いけれどおいしい (本当は辛いだけの料理もあるのですが)、おいしい、と言いながら食べ続けました。
●さて、ディナーからホテルへ引き上げ、2時間程がたった頃でしょうか。ついに来ました。何が来たか? ですか?
●ゴロゴロ、ピー、です。トイレへ一気に駆け込みました。普段おなかを壊す事は殆ど無い私ですが、 この時はどうしようもありませんでした。更に悪い事に、このゴロゴロ、ピー、全く止まる気配がありません。トイレに2時間ぐらいこもっていたでしょうか。それでもダメです。
●額に触ると熱がありそうです。寒気もします。脂汗をかいてきました。 そして我慢しきれず、真夜中だったのですが、ホテルに医者を呼んでもらい、診察してもらいました。その結果、コレラ、チフスなどの伝染病ではなかったですが、
バクテリアによる下痢とのこと。抗生物質と解熱剤を沢山与えられました。
●ドクターによると、夕食時に水を飲んだとき、あまり冷たくなかったので氷を使ったのが、いけなかったとの事です。レストランによると、 氷もミネラルウォーターで作られていたはずなのですが........
●さて、早朝のフライトで香港へ行く事になっていました。香港でも、大事な打ち合わせがあり、キャンセルできません。腹痛をこらえ、兎に角空港まで這うように行き、キャセイ航空に乗り込みました。
●香港まで約4時間です。離陸後、30分、又、来ました。急いで狭い個室に駆け込み、香港に着く寸前まで、こもっていたと思います。(同上のお客さん、ごめんなさい。トイレを独占してしまいました)
●香港の空港の検疫官に見つかると隔離されると思い、香港空港内はなんとも無い顔をして歩き、タクシーに乗ってホテルへ。そして又、部屋へ駆け込みトイレへ。
●香港では全くビジネスになりませんでした。
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