慣用句や言い回しにも色々あって、bring a plate(一品持ち寄り:お皿だけ持って行ってはいけない)、across the ditch
(お堀の向こう:NZから見てオーストラリアのこと)など、意味が分かるとなるほどと思ってしまいます。kick the bucket (往生す る)を覚えたのは翻訳の先生からで、たしかhair
of a dog(迎え酒)も彼女に教わった のではないかと思います。もともと看護師だった彼女は、オランダから移住したての 頃、NZの病院で使われる言葉が口語体丸出しなのにびっくりされたそうです。バケツや犬を使った言い方を果たして患者さんから教わったのか、はたまた同僚から覚えた
のか知りませんが、ちっとも気取ることのない先生の顔と声を思い出す時、これらの 言い回しを思い出します。 “The bucket list” とは死ぬまでにやりたい事のリストで、先日これがタイトルの映
画をテレビで見ました。映画では主演のジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマ ンが、リストに書かれたやりたい事を一つずつ達成しては線を引いて消していきます。まずはパラシュートをしょって飛んでいる飛行機からジャンプするのですが、実際ス
カイダイビングというのはbucket list に多いそうです。私だったら、たとえ映画のように余命いくばくと言われても空から落ちたいとは思いませんが、大好きなアナゴ
寿司を食べに日本に帰って友人たちに会いたいというのも、平凡すぎてリストに載りそうにありません。
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