IR翻訳を依頼するときのポイントとは?
IR翻訳を依頼すべき文書
決算短信
決算短信は、業績予想に対する進捗や実績を確認する書類です。タイムリーな情報を提示するために、年間4回発行します。
そのため決算短信を翻訳する場合は、情報の正確性だけでなくスピード感も必要です。
有価証券報告書
有価証券報告書は、株式を公開する企業が開示する情報です。
内容は企業の概況、事業の状況、財務諸表がメインとなります。電子開示システム「EDINET」を通して一般公開されるのが特徴です。
有価証券報告書の翻訳には、金融や財務、会計の分野に精通している必要があります。
さらに、一般投資家に向けて公開する情報のため、難解な専門用語を噛み砕いて分かりやすい表現に翻訳しなければなりません。
財務諸表
財務諸表は、経営の成績や財務状況を報告する決算書です。
貸借対照表、損益計算書の勘定科目に対する理解と、会計用語を翻訳するスキルが求められます。
例えば「前払金」と「前払い費用」の違いを理解していなければ、英語での表現に戸惑うことでしょう。
決算説明会資料
オンラインで投資家に向けて業績を報告する際にPowerPoint等で作成する資料です。
視覚的に分かりやすい表現が求められる資料ですから、図や表を用いたり、目を引く見出しの作成が要求されます。
決算説明会資料は単に翻訳するだけでなく、コピーのセンスが問われる資料だといえるでしょう。
統合報告書
統合報告書は、財務データだけでなく企業の理念や事業戦略といった非財務情報をまとめた資料です。
海外の投資家に向けて、長期的な企業のビジョンを伝えられるのが特徴。
そのため、企業カルチャーへの理解を深めたうえで翻訳することが重要です。
株主総会招集通知
株主総会の招集通知は、会社の定款に基づいて作成される文書です。
法定開示文書として、より精密な翻訳が求められます。
整合性を図るために、表記の統一や認識の共有により翻訳作業を進める必要があるでしょう。
プレスリリース
新商品や新サービス、イベントについて発信するプレリリースは鮮度が重要なため、迅速に翻訳しなければなりません。
専門用語への理解はもちろん、「新商品や新サービスの価値」「ニュースの重要性」を的確に押さえて、読み手がイメージしやすいように工夫して翻訳します。
IR翻訳の依頼前に知っておきたいこと
IR翻訳とは?
IR翻訳は、投資家への広報を訳した文書です。
またIRに関連する文書として、株主総会招集通知・株主議会議事録・有価証券報告書などの法定開示文書・ニュースレター・事業報告書などが挙げられます。
金融や株、インサイダーに関わるIRは、翻訳するうえで難易度が高いといえるでしょう。
IR翻訳の特徴
IRは、投資家や株主にとって投資の判断材料になります。
対象となるのは、企業の開示文書や決算説明会資料。
投資する価値を明確に伝える視点を持って翻訳するスキルが必要になります。
IR翻訳で扱うのは、企業の「機密情報」です。
ニュースになったり株価の変動に影響が出たりする重要情報が多いため、公開するまで情報漏洩に注意しましょう。
IR翻訳の重要性
海外投資家にPRしたい場合、IR翻訳の重要性が高まります。
決算資料では取り組んできた事業に加えて現状分析やリスクも公開しますが、海外投資家から評価されれば、競合他社に差をつけ、株価の安定を図れるでしょう。
また、海外企業のIR資料を翻訳すれば、海外企業の情報収集が可能になります。
IR翻訳の依頼の流れ
翻訳の依頼から納品までの流れは、下記のとおりです。
- 問い合わせ・原稿の送付
- お見積りとプランの提案
- プラン内容に同意のうえ、翻訳作業スタート
- 原稿のチェック・編集
- 原稿を納品
- アフターフォローで原稿を修正
- 最終納品
依頼する翻訳会社によって依頼の流れが異なります。詳しくは担当者にお問合せください。
IR翻訳の相場
IR翻訳の相場は、担当する分野や言語によって異なります。下記を目安として、チェックしてみましょう。
- コンピューターマニュアル:22円(日英)/31円(英日)
- 一般科学・工業技術:23円(日英)/31円(英日)
- 金融:33円(日英)/28円(英日)
- 医学関係:33円(日英)/39円(英日)
- 経営管理・財務・契約書:33円(日英)/28円(英日)
※1文字あたりの費用
IR翻訳の依頼先の失敗しない選び方
IR翻訳を依頼する際のポイントを3つ紹介します。
1:実績・経験・スキルに基づいている
トライアルを利用し、翻訳の品質をチェックします。誤訳や表記ゆれがないか、整合性のある文章か確認してください。
また「翻訳メモリ」といって、過去に一度翻訳している文や段落・分節などのテキストを保存するデータベースを活用しているかも確認してみてください。
翻訳メモリを使用すれば都度翻訳する必要がなくなるため、過去の翻訳と齟齬がない正確な翻訳をスピーディにまとめてくれます。
2:資料のデザイン力がある
翻訳技術だけでなく、資料のデザイン力や編集力も必要です。目を引く資料作成ができる会社を選びましょう。
3:高品質で多言語を取り扱う
多言語を扱うということは、さまざまな背景・文化を持つ国々が読む文書であるということ。各国のカルチャーに配慮した言い回しや表記ができているかがチェックポイントとなります。
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また自然な表現を重視し、ネイティブチェックや二重チェックを実施。弊社では、読みやすい原稿の作成を心がけています。
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