翻訳業務を外注するメリットとは?依頼する際のポイントを解説
翻訳を外注するメリット・デメリット
翻訳を外注する4つのメリット
翻訳の品質が担保できる
翻訳専門の会社やフリーランスの翻訳者に依頼するメリットのひとつは、質の高い文書の作成が期待できる点です。近年は外国語ができる人材が増えていますが、翻訳は特殊なスキルなため、読み書きや会話ができるだけでは翻訳をするのに十分な能力を有するとはいえません。各言語を使う人の文化や価値観を理解し、特定の業界や分野の慣習を考慮に入れてはじめて、適切な表現を使った自然な文章への翻訳ができます。
例えば、医療分野の翻訳では専門用語や薬品名のミスが患者の命に関わる可能性がありますが、専門の翻訳者に依頼することでこうしたミス・過ちの防止に繋げられます。法律文書の翻訳でも細かいニュアンスの違いが法的な解釈に影響を与えるため、専門的な知識を持つ人による翻訳が必要です。
高品質な翻訳と洗練された文章は、企業の信頼獲得にもつながるでしょう。
伝わりやすいテキストに仕上げられる
プロの翻訳者は、ターゲットとなる読者の文化や背景を理解して適切な表現を用いることで、読みやすく分かりやすい文章を作成します。
伝わりやすさは文章の正確性や読みやすさだけでなく、レイアウトや見た目も大きく関わるものです。しかし、他言語に翻訳すると文字数や単語数が増減するため、レイアウトの調整が都度必要になってしまいます。図や表を多用したパンフレットや取扱説明書などでは、見た目が大きく変わるため修正の手間も大きくなるでしょう。
プロの翻訳者に依頼すれば、文字の配置やデザインも含めて、目的に応じた完成度の高いテキストに仕上げてくれます。
社内業務の負担が減る
翻訳は専門性が高く時間と手間がかかるので、正確性を求めると従業員への大きな負荷となります。海外の顧客を相手にビジネスを進める際は文化や慣習の違いを考慮に入れる必要があるため、国内の顧客を相手にするよりも負担が大きくなりがち。そこへ翻訳業務まで加わると、プロジェクト進行に悪影響を与えるかもしれません。限られた人員で最大の成果を上げるためには、外注できる範囲は専門の会社に任せて社員はメイン業務に集中するのも選択肢のひとつです。
例えば、マーケティング部門が新商品のプロモーションを進める際に製品説明書や広告資料の翻訳を外注すれば、マーケティング戦略の立案や実行に集中できます。
このように業務の効率化を図れば全体の生産性が向上し、結果的に企業の成長に繋がるでしょう。
多言語展開がしやすい
世界には5,000以上の言語が存在しており、話者数が1億人を超える言語だけでも10以上あります。ですから、複数の国で事業を展開する際に翻訳先の言語を自社の人材で翻訳するというのは現実的ではありません。話者が少ない言語であればより人材の確保は困難となるため、多言語展開をする場合は翻訳の外注が有効です。
人材を確保するための時間・手間を抑えられるため、多言語翻訳に対応している外注先を活用しましょう。
翻訳を外注する4つのデメリット
翻訳者によって翻訳の質に差がある
同じ原文を翻訳しても、翻訳者の経験やスキル・対象への理解度によって翻訳後の文章には大きな違いが出るものです。外注先によっては経験豊富な翻訳者もいればスキルが未熟な翻訳者もいますから、同じ内容の文章でも翻訳者によって表現が異なり、質のばらつきが生じる可能性があるのです。
例えば、専門用語が多い技術文書や法律文書の場合、翻訳者の知識や経験の差が品質に大きく影響するものです。未熟な翻訳者による翻訳には誤訳や不自然な表現が含まれることがあり、それが企業の信頼性を損なうリスクもあるでしょう。
情報漏洩のリスクがある
翻訳を依頼する際には、元となる文書を社外へ持ち出さなければなりません。場合によっては新技術や契約に関する機密性の高い内容を含むものもあるでしょう。外注先に企業の機密情報を提供する以上、情報が第三者に漏洩する危険性があります。
例えば、新商品の開発計画や市場戦略に関する文書を翻訳する際に外部に漏れると、競合他社に悪用される恐れも。外注する際には情報漏洩リスクがあることを理解しておく必要があります。
業界・分野に詳しくないことがある
翻訳会社にはそれぞれ専門とする領域があり、翻訳者が必ずしも依頼主の業界や分野に詳しいわけではありません。専門知識が必要な分野で翻訳者が精通していない場合、理解不足による誤訳が発生するリスクがあります。
例えば、医療分野の翻訳で診断や治療に関する重要な情報を誤って訳したり、法律文書の翻訳で法的なニュアンスを正確に伝えられずに契約の解釈に影響を与えたりといった恐れがあります。
外注コストが発生する
翻訳を外注する場合、当然ながらコストが発生します。料金は文字数・単語数・難易度・納期・チェックの精度などにより決定し、経験豊富な翻訳者に依頼するにはその分費用が高額になるもの。急ぎのプロジェクトで大量の文書を短期間で翻訳を依頼する場合や、内容の変更・修正にも追加費用が発生します。
また、多言語に対応するための翻訳ではそれぞれの言語に対して翻訳者を手配する必要があり、比例してコストが増加してしまいます。
翻訳の外注で失敗しないために
翻訳の外注先を選ぶ4つのポイント
翻訳したい分野の実績を確認する
翻訳会社にはそれぞれ得意な分野とそうでない分野があるため、まずは翻訳を依頼したい分野の実績があるかを確認しましょう。翻訳したい分野の専門知識を持った人材の有無や関連分野の実績は、その会社のホームページからチェック可能です。
例えば、医療分野の翻訳を依頼する場合であれば、過去に医療関連の文書を多く翻訳しているかを確認しましょう。多言語展開をする場合は他に取り扱う言語も対応できるか調べ、できるだけ同じ会社に依頼すると品質のバラつきを抑えられます。
機密情報の扱いについて注意する
翻訳業務を外注する際には、機密情報の取り扱いについても注意が必要です。企業の重要な情報や個人データが含まれる文書を翻訳する場合、情報漏洩が起こると大きな問題に発展します。外注先がどのように機密情報を扱うかを事前に確認しましょう。
確認するポイントのひとつは、秘密保持契約の対応の有無。秘密保持契約に対応しているということは、それだけ情報の取り扱い・セキュリティ対策に自信がある証だといえます。
秘密保持契約書には、受け取った情報を安全に管理し外部に漏洩させてはならないことを求める規定や、漏洩事故が起こった際の対処方法や補償に関する規定などを盛り込むようにしましょう。
品質担保のためのチェック体制があるか
翻訳の品質を担保するためには、精度の高いチェック体制が欠かせません。翻訳のチェック体制には、ネイティブスピーカーが文法や表現・文化的背景などに問題がないかを確認する「ネイティブチェック」や、バイリンガルチェッカーが元の文書と翻訳した文書を突き合わせて誤訳・訳漏れなどをチェックする「クロスチェック」などがあります。
このようなチェック体制が整っているかを事前に確認し、安心して翻訳を任せられる外注先を選びましょう。
担当者の対応を見極める
翻訳会社に依頼する際には、依頼主と翻訳者を翻訳コーディネーターと呼ばれる担当者が仲介して翻訳作業を進めます。この担当者の対応も翻訳の品質を左右する大きな要素です。
見極めるポイントは、翻訳依頼の際に質問や要望に対して迅速に対応してくれるか、アドバイスを提供してくれるかなど。プロジェクトの途中で問題が発生した場合も柔軟な対応ができる担当者がいる外注先を選べば、スムーズなプロジェクトの進行が期待できます。
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