留学にエッセイは必要?必要な知識とは?
留学するにはエッセイ対策が必須って本当?
アメリカの大学への留学時に作成するエッセイは、「パーソナルエッセイ」とも呼ばれており、なぜ留学したいのか、留学して何をしたいのかを伝えるためのものです。
エッセイは合否を判断する決め手になるものですので、留学するためにはエッセイ対策が必須といえます。
特に日本では授業でエッセイを作成する機会が少ないため、どのような構成でエッセイを書くのか、どのような内容を書くべきなのか悩む方も少なくありません。
知識がないままエッセイを書くと評価されづらいエッセイになります。
留学のチャンスを手に入れるためにも、事前にエッセイ対策をした上で自分のことをアピールできるようにしましょう。
留学の際に必要なエッセイの種類は大きく3種類
Argument Essay
Argument Essay(自分の主張を述べるエッセイ)は、与えられたテーマに対して賛成か反対か立場を明確にした上で自分自身の意見を述べるエッセイです。
主張が曖昧なまま話を進めるとマイナスの印象を与えるため、主張を明確にすることがポイントになります。
正解のないテーマが設定されますが、論理的にメリットやデメリットなどを展開して自身の主張を示しましょう。
また、自分自身の主張についてなぜそう考えられるのか根拠を添えることも大切です。
主張に足る根拠を示しながら話を進めることで、エッセイに説得力を持たせられるのです。
Argument Essayは大きく4つの要素で作成します。導入部分からはじまり・自分の主張の裏付け・反対意見への主張・まとめの構成が一般的です。
Compare and Contrast Essay
Compare and Contrast Essay(比較・対照エッセイ)は、複数の事柄を比較や対比をするエッセイです。
2つの事柄を選び、AとBの物事を選び、両者の似ている点や異なる点などをまとめます。
必ずしも優劣をつける必要はありませんが、同じ側面で比較することは大切です。AとBそれぞれ異なる条件で比較してはなりません。
例えば、人物の比較の際にAさんは身長、Bさんは体重と異なる条件を題材にした場合、正当な比較ではなくなってしまいます。
「温暖地域と寒冷地域のどちらに住むべきか」といったように、同じ基準を持つもの同士で比較しましょう。
Compare and Contrast Essayは、導入部分で比較対象を提起し、相違点・類似点・まとめという構成で書きます。
Cause-and-Effect Essay
Cause-and-Effect Essay(原因/結果エッセイ)は、ひとつの事柄に対してどのような原因でどのような結果がもたらされているのかを書くエッセイ。
テーマとしては地球温暖化やアフリカの貧困問題など、環境問題や人の生活に関する内容が出題される傾向にあります。
Cause-and-Effect Essayには3つのタイプがあり、ひとつの原因がひとつの結果をもたらすことを書くタイプ・ひとつの原因が複数の結果をもたらすことを書くタイプ・複数の原因がひとつの結果をもたらすことを書くタイプがあります。
Cause-and-Effect Essayの構成は、事象、原因、結果、まとめの順番が一般的です。
留学のエッセイに必要な知識・スキルとは?
正しい英文法の知識
エッセイを作成するためには、正しい英文法の知識が必要です。
自分の主張を難しい言葉を使って表現することでエッセイの説得力が増す可能性はありますが、文法やスペルの間違いは減点対象となります。
英語力も評価と無関係ではないため、まずは正しい英文法を用いて書くようにしましょう。
質問の意味を理解するスキル
正しい英文法を使用して説得力のあるエッセイを書いたとしても、テーマに沿ったエッセイでなければ評価を得ることはありません。
そのため、設定されたテーマ・質問を正しく理解するスキルは必須です。
また、留学先の大学がどのような学生を求めているのかも理解しておきましょう。
大学によっては過去に評価されたエッセイを公開しているので、どのような学生が受け入れられやすいか確認することで合格率を上げられるでしょう。
学生が選ぶ留学先について
大学生などが選ぶ留学先
文部科学省から令和5年に公開された「「外国人留学生在籍状況調査」及び「日本人の海外留学者数」等について」によると、令和3年度に留学生数の多かった国・地域はアメリカがトップ。
次いで韓国・カナダ・イギリス・フランスとなっています。
選ばれている国を見てみると、治安の良さや世界大学ランキングにランクインする大学を構えている国が選ばれていることが窺えます。
中でもアメリカは世界の中心と言われることもあり、留学先として今も昔も人気を集めています。
高校生が選ぶ留学先
文部科学省の「令和3年度 高等学校等における国際交流等の状況について」によると、令和3年度では3カ月以上の留学で最も選ばれたのがカナダ、次いでアメリカ・イギリス・オーストラリア。
3カ月以内の留学では、最も多いのがアメリカ、次いでカナダ・オーストラリア・イギリス・ニュージーランドとなっています。
長期・短期の留学どちらも留学先の環境はもちろんですが、英語圏が留学先として人気を集めているようです。