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海外留学に出願するためのエッセイの書き方、ポイントを解説

留学の際に必要なエッセイの書き方(構成)とは?

導入(Introduction)

エッセイで何を主張しているのかを簡潔にまとめる部分が「導入」。導入(Introduction)はひとつの段落ではなく、導入文(Hook Sentence)と主題文(Thesis Statement)の2つに分かれます。

導入文は、エッセイの読み手に書いている内容に興味を持ってもらうように書く部分です。

主題文では、エッセイ全体を通して何を伝えたいのかを記述します。全体的な主張や立ち位置、論点を明記するなど、エッセイの概要を明確にします。

客観的な視点をもった主張である印象を強めるために、導入では一人称を避けた表現をするとよいでしょう。

本文(Body Paragraph)

導入(Introduction)で挙げた論点を細かく説明する部分が「本文」。

本文(Body Paragraph)は1つではなく複数の段落を用意し、段落ごとに小見出しを付けて自分自身の主張を順序立てて説明します。

エッセイの主題となる部分のため、全体の流れを意識した文章にすることが大切です。自身の主張を論理的に説明する段落ですので、同じ記述の繰り返しや時系列がバラバラにならないように作成しましょう。

また、エッセイを構成する要素の中でも本文は文字数が多い部分なので、文字数が決まっているエッセイの場合は本文の文字数を増減して調整するとよいでしょう。

結論(Conclusion)

自身の主張と本文(Body Paragraph) の内容を結論としてまとめる部分が「結論」。

記述する際のポイントは、導入(Introduction)で使用した文章と同じ文言を使用しないことです。

意味は同じでも異なる言い回にして表現すると、エッセイに幅を持たせられます。

自身の主張を記述するエッセイの場合、結論の最後の一文にエッセイの読み手に対して問いかける文章を添えるという手法がよく取られています。

文字数にゆとりがある場合には、大学側に印象を残すためにもぜひ試してみてください。

留学のエッセイを書き始める前に知っておきたいこと

留学のエッセイはどの程度書けばいいのか

文字数は大学によって異なるため、出題されるタイミングで確認しましょう。

大学によっては文字数指定がない場合がありますが、その際には500~1000文字程度が好ましいとされています。

また、ひとつの段落を構成するセンテンスは7~10文字程度が理想とされているため、執筆時には文字数とあわせて注意しましょう。

指定文字数があることからも分かるように、エッセイは長ければ長いほどよいのではなく、限られた文字数の中でいかに主張するかが問われています。

文字数超過は減点の対象となるため、文字数超過をしている場合には本文(Body Paragraph)で調整できないか見直してみてください。

出願エッセイのトピックの選び方

留学時のアピールのために国際的な時事問題や政治的なテーマを選ぶ方もいますが、エッセイを書く際に大仰なトピック・テーマを選ぶ必要はありません。

エッセイで大切なのは、多くの人間が興味を持つ社会問題を取り上げることではなく、自分自身を知ってもらうこと。

テーマの大小に関わらず自分の生活に落とし込めるような身近な内容を選ぶことで、よりリアルな自分をアピールできます。

社会的影響力やニュースバリューではなく、自分がどんな人物であるのかを知ってもらうのに適したテーマを選びましょう。

留学エッセイの書き方のコツは?

読み手によって捉え方が変わる言葉は避ける

エッセイはあくまでも「読んでもらうもの」。留学におけるエッセイは随筆よりも論文に近いものです。

自分だけが分かるような表現やスラングなどの表現は控えましょう。

読み手によって解釈が分かれる表現を用いると、自分の伝えたいこととは異なる形で伝わってしまう可能性があります。

伝えたつもりになっていても読み手からすると話の整合性が損なわれて悪い印象を与えかねないため、学術的な表現を意識的に使うようにしましょう。

解釈の分かれる表現の使用は自分自身では気付けない可能性もあるため、執筆後に第三者に読んでもらったり校正ツールを使用したりするのがおすすめです。

解釈の不一致が起きていないか確認できるだけでなく、客観的な意見をエッセイに組み込みやすくなります。

表現の引き出しを増やす

日本語の文章も同様ですが、同じような文章の書き始めや単語が多用されると読み手が稚拙な印象を感じてしまいます。

自身の主張を強めるために同じ言葉を使って表現したい場合にも、使用するフレーズを変え表現に幅をもたせる方がよいでしょう。

多彩な表現ができると「英語力がある」とプラスの判断をされやすくなります。

ただし、難しい表現を無理に使い、スペルや文法を誤るとマイナスの評価を受けるため注意が必要です。

うろ覚えの状態で使用することがないよう正しい表記・文法をひとつずつ確実に覚え、表現の幅を広げましょう。

表現に幅を持たせるためのポイントのひとつとして、接続語に着目してみてください。

同じ意味を持ついくつかの接続語を使い分けることで、エッセイに深みを持たせられます。