イギリス留学に必要なビザの取得方法とその手順とは?
イギリス留学で使えるビザの種類
学生ビザ(Student visa)
学生ビザ(Student visa)は、イギリスへ11ヶ月以上滞在する16歳以上の留学生を対象に発行されるもの。学生ビザの申請は渡英の6ヶ月前よりオンラインで行います。申請には語学学校・大学・大学院・専門学校への入学と英語力証明、363GBP(英ポンド)の申請費用が必要です。
学生ビザを持てば、現地でのアルバイトやパートなどの就労も可能になります。しかし、学生ビザの目的はあくまでも就学。ビザの発行や留学先での生活に必要な資金・学費は事前に用意しておき、稼ぐために現地で就労するのは避けましょう。
短期学生ビザ(Short-term study visa)
短期学生ビザ(Short-Term Study Visa)は、6~11ヶ月以内のイギリス留学に使用できます。申請対象は16歳以上の英語学習を目的にしている学生ですが、学生ビザのように英語力証明を用意する必要はありません。
短期学生ビザの申請には200GBP(英ポンド)が必要となっており、渡航の3ヶ月前からオンラインで申請できます。英語以外の言語学習や就労には使用できず、滞在期間の延長もできないため注意しましょう。
ワーキングホリデービザ(Youth Mobility Scheme)
ワーキングホリデービザ(Youth Mobility Scheme)は、最長2年までの現地滞在とフルタイム就労に使用できるビザのこと。申請費用は259GBP(英ポンド)です。
18~31歳未満の方が対象で、年間1,500人の定員制。申し込みが多い場合は年に2回(1月・7月)の抽選でビザ取得者が選ばれます。扶養義務のある子どもの同伴は不可となっており、過去にワーキングホリデービザでのイギリス滞在経験がある方は再申請不可となっています。
観光ビザ(Standard visitor visa)
観光ビザ(Standard visitor visa)は、16歳以上であれば誰でも申請可能なビザ。財政証明書や英語能力証明も必要なく、無料で申請できます。
最長6ヶ月未満のイギリス滞在のほか、滞在期間中は認定された学校の就学も可能です。6ヶ月を超える長期留学を希望する場合は学生ビザを検討しましょう。
イギリス留学のビザ取得方法と必要書類
イギリスの学生ビザを申請する流れ
- 駐日英国大使館の公式サイトでビザの申請を行い、申請書を作成。
- ビザ申請センターの予約を行います。ビザ申請センターは、東京と大阪の2ヶ所です。どちらか通いやすいセンターを選びましょう。
- 申請に必要な書類をアップロード。オンラインではなくビザ申請センターへの窓口申請も可能です(有料)。
- ビザ申請センターにて生体認証と顔写真の登録を行います。登録には、予約時の来館予約メール・有効期限内のパスポート・印刷したチェックリストが必要です。またオンラインでアップロードしていない場合は 1.の申請書も持参しましょう。
- 郵送または窓口にてパスポートを受け取ります。ビザ申請センターへの登録から発給までの期間はおよそ2週間~1ヶ月です。
【番外編】BRPカードについて
イギリス国内で生活するには、入国許可証以外にもBPRカードを準備する必要があります。BRPカード(生体認証付在留カード)とは、イギリスの身分証明証にあたるもの。イギリス国内で就労・就学する際や公共サービスを利用する際に提示します。
イギリスの学生ビザの申請に必要な書類
イギリスの学生ビザの申請には、以下の書類が必要です。
- オンラインで作成し、紙で出力した申請書
- 有効期限内のパスポート
- 過去10年間のパスポート(所有している場合)
- 留学費用負担を証明する財政証明書
- 入学予定の学校から付与されたCAS番号
- 英語力を証明するもの(IELTSの成績表など)
- 出願したときに学校に提出した成績証明書
なお 4.の財政証明書は以下3点のいずれかになります。
- 留学する本人または両親名義の預金通帳(英訳されたもの)
- 金融機関発行の取引明細書(英文、かつ金融機関のスタンプ・サイン・日付がすべてのページに記載されていることが条件)
- 英訳された定期貯金通帳(預金通帳と残高証明書を併せて提出することが条件)
イギリス留学の学生ビザに関するQ&A
Q.イギリスの学生ビザは取りやすい?
イギリスの学生ビザは従来よりも取りにくくなっています。2008年からはじまったイギリスビザ制度の変革による度重なる変更で、手続きが煩雑化。この影響により手続きに不備が生じて、申請を却下される事例が多発しています。
Q.イギリスの学生ビザの取得にはどれくらい日数が必要?
ビザ申請センターに生体認証の登録と必要書類を提出してから約2週間~1ヶ月で学生ビザを取得できます。申請書類に不備があった場合はビザの発給が遅れる可能性もあるため、できるだけ余裕を持って申請手続きを進めてください。
Q.イギリスの学生ビザを代理申請できる?
イギリスの学生ビザは代理申請が可能。国内ではビザの代理申請を請け負うサービスが浸透しています。イギリスの学生ビザの申請手続きは難しいため、不安な場合は代理申請を検討してみましょう。
Q.イギリスの学生ビザを申請できる時期はいつ?
イギリスの学生ビザ(Student Visa)は渡航の6ヶ月前、短期学生ビザ(Short-Term Study Visa)は渡航の3ヶ月前から申請できます。いずれもオンラインで申請書類の作成とアップロードが可能です。
Q.CASとは?
CAS(Confirmation of Acceptance for Studiesの略)とは、留学予定の学校へ正式に入学が決まった際に付与されるリファレンス番号のこと。ビザの申請にはCASが必要になります。