◇◇◇◇海外ビジネス体験談コラム◇◇◇◇
自転車先進国、善し悪し
●21世紀はエコ文化と言われています。エコロジー、略してエコです。環境を配慮した活動があらゆる面で要求されます。 この傾向は地球温暖化などの環境破壊が増えるにつれ、ますます強くなるでしょう。
●ごみの問題、熱帯雨林の問題、そしてCO2の排出問題が環境破壊の3大問題でしょうか。このCO2は自動車から大量に排出されている事から、 ハイブリッドカーの開発、より少ないガソリンで遠距離が走れるエンジンの開発、より高燃費の燃焼装置の開発などが盛んに行われていますね
●要するに、できる限り自動車を使わずに、移動が必要な時には、燃料を燃焼しない動力源の乗り物を使えばよいのです。
●その代表が自転車です。今日はそのこぼれ話です。
●世界の国の中で、自転車が庶民の主要交通手段として使われている2大国は、中国とオランダでしょう。
●そのオランダでは、老若男女、行かれた方は気づかれたと思いますが、兎に角よく自転車に乗っています。雨が降ろうと風が吹こうと、 構いません。正装したビジネスマンも、ミニスカートの女性も(気をつけてください。回りの男性が気を奪われて、
危うく事故を起こしそうなる事、よくありますよ)杖をつくようなご老人も、小さな子供も。そこら中、自転車だらけです。
●オランダの主要都市では、道は、車が走る部分とは別に自転車用のレーンが確保されていて、それが道路の一部であったり、 歩道の1部になっています。これは自転車に乗っている人の安全を守る為であり、歩行者、自動車と区別してそれぞれの速度で快適に走行が出来る為の配慮です。
●ところが自分がその乗り物を操る側になった瞬間、変シーン、してしまう人が多い事、洋の東西を問いませんね。
●オランダでは自転車が『人権』ならぬ『車権』を持っていて、その上に乗った人は、その権利をやたら主張してきます。
●違う言葉で表現すると、そこのけ、そこのけ、自転車様のお通りだい!となります。
●立場を変えて、自動車の運転者(私は殆どの場合この立場です)や歩行者から見ると、危険極まりない。自転車、と馬鹿にしてはいけません。 時速20−30KMで走ってくる自転車は、走る凶器です。でも彼らは、自分の権利を主張しながら、凄い勢いで、我が物顔で走り回っています。
●私もアムステルダムの街を自動車で走って、何度も事故に合いそうになりました。当然車は、自転車に先を譲るのですが、それを良い事に予想できない方角から飛び出してくる自転車がいます。
●そして、間一髪で止まると、すごい形相で車を睨み付けてきて、オランダ語でわめき散らします。時には、車を叩く事すらあります。例え自分が悪くても、弱い立場を武器に主張するのです。
●もちろん法律は、原則は弱い者の見方ですから、仕方がありませんが、時には、いい加減にしてくれ!と、運転席の中で叫んでいる自分を発見しています。
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